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鍬(くわ)の先が柄から抜けたりぐらつく時の直し方&クサビ交換の実践

鍬1

先日、家の畑仕事を手伝いました。
畑と言っても、自分の家で食べる分を作っている、家庭菜園のようなものです。

作業内容は、芋掘り。鍬を使って、さつまいもを掘りました。
早く芋を掘り終えようと思ったのですが、鍬を数回振り下ろすと、先端の刃が柄から抜けて全くはかどりませんでした。

鍬の柄(え)が細くなり、クサビでは止まらないほど隙間が拡大しているのが原因のように感じました。

そこで、鍬の刃が柄から抜ける時の直し方を調べ、実際に直してみることにしました。

鍬(くわ)の先が抜ける原因と対策

ガタツキ・ぐらつき・すっぽ抜け。
その原因と対策。

原因

柄が細く痩せているのが原因です。
木でできた柄は、使うごとに潰されたり、削れたり、欠けたりします。
その結果、柄は細くなり、隙間が拡大しクサビでは止まりきらなくなるのです。

対策

釘を打ち付けたりして使用して、すぐ外れると悩んでいる人もいるようです。
正しい方法で直せば、なかなか外れることはありません。

【 抜けやぐらつきが酷くない場合 】

使う前に、しばらく鍬の先端を水に浸けておきます。木が水を吸って膨張し、抜けにくくなります。

使用したあとは、十分乾燥させてから片付けるようにしましょう。
錆びの原因になります。

【 頻繁に抜けたりぐらつきが酷い場合 】

○ クサビを厚いものに交換する

十分止まる厚さのクサビを使用する。

○ 木片を間に挟んでクサビで止める

木片で厚さを増やす。

○ クサビを2つ使って止める

クサビ2つ使って厚さを増やす。

○ 柄を交換する

柄の傷みが酷い場合、きちんと止まらないこともあります。
その場合、柄を新品にする必要があります。
柄を購入する前に、新品の鍬の値段も確認しましょう。
柄と鍬の値段があまり変わらない場合、新品の鍬を購入したほうがいいかもしれません。

○ 鍬を新品に買いかえる

刃も含め、全てがボロボロの場合は、買いかえも検討しましょう。

鍬(くわ)の先が柄から抜けてしまうのを直してみる

どの方法で直すのか?

今回修理するのは、トンガ(唐鍬・とうぐわ)と呼ばれているものです。
かなり古いので、新品に買いかえてもいいのですが、まだ使いたいとのことなので直すことにしました。

見た感じ、今付いてるのより厚いクサビを使えば、直りそうです。
家にはクサビは無いので、店で購入することにしました。

クサビの選び方

【 材質 】

  • 木製
  • 鉄製

クサビは木でできているものと、鉄のものとがあります。
どっちを使ってもいいようです。

【 サイズ 】

打ち込む隙間に合ったサイズを選ぶ必要があります。
隙間のサイズを測ってから、買いに行くといいでしょう。

クサビの売っている店

  • ホームセンター
  • JA(農業資材の販売をしている所)
  • ネットショップ

鍬を販売しているお店であれば、クサビを置いてある可能性があります。

購入したクサビ

クサビ1

今回は、木製のクサビをJAで購入しました。
微妙にサイズが違うけど、全く問題はありません。

クサビ2

クサビのサイズ(単位:cm)
サイズ 高さ
クサビ 1 10.0  2.7 0.6 – 1.4
クサビ 2 10.1  2.7 0.5 – 1.3

直すのに必要なもの

鍬2

  • 鍬(くわ)
  • クサビ
  • 金槌(かなづち)

作業

1.クサビ、刃、柄をばらばらにする

かなり隙間が開いていたので、手で簡単にばらばらにできました。

2.きれいにして乾燥させる

土が付いていたので、簡単に掃除して乾燥させる。

3.刃の穴に柄をさし、隙間にクサビを差し込む

クサビを差し込む方向に注意。刃が抜ける方向から差し込む。

4.金槌でクサビを叩き、しっかり固定する

クサビが抜けないように金槌で叩く。

5.先端に飛び出したクサビが邪魔ならノコギリで切る。

柄が細くなった時のために、切りすぎないこと。

完成

鍬3

先端から見たことろ

鍬4

横から見たところ

実際に使ってもらったところ、しっかり止まっているし、何の問題もないとのことでした。
作業時間は、乾燥をのぞけば1~2分でできます。

クサビは安く購入できます。
鍬の先がぐらぐらし始めたら、迷わずクサビを交換したほうがいいと思いました。