しばらく財布に入れておいたレシート。
何を買った時のものか確認しようと見てみると、きれいに消えていることありますよね。
別に保存する必要のないレシートなら、字が薄くなって読めなくてもかまいません。
しかし、支払ったことを証明するのに必要だったり、保証書がレシートで出てくることもあります。
数年間保存する必要のある場合は、消えてもらっては困ります。
そこで、「レシートの字が消えないようにするにはどうすればいいのか?」調べてみました。
レシートの種類
【 感熱紙タイプ 】
熱に反応する、つるつるした紙を使用します。
熱を加えられた部分だけが、黒などの色に変化します。
インクを必要としないので、インク代と交換の手間はありません。
普通紙と比べると感熱紙の値段は高くなります。
【 普通紙タイプ 】
普通紙にインクを使って印刷します。
現在使用されているのは、ほとんどが感熱紙タイプです。
そして、文字の消えるレシートも、この感熱紙タイプなのです。
文字の消える原因
光、熱、水分、油、アルコール、薬品などが、文字の消える原因となります。
ポケットの財布…体温、湿気、革に含まれる薬品
車に置きっぱなし…日光、温度
お菓子を食べた手…油
このように、普段の何気ない取り扱いが、印字の薄くなる原因となっていることもあるんです。
さらに細かく見ていくと
○ 塩化ビニールPVC
材質に塩化ビニール又はPVCと書かれている製品。
意外と、次のような物も、塩化ビニールで作られていることがあるので注意が必要です。
材質を確認しておきましょう。
- ファイルに入れて保管
- 事務机の透明なマットにレシートを敷き込んでいる(蛍光灯の光もよくありません)
○ セロハンテープ
印字している部分を、空気に触れさせないよう、セロハンテープを貼る人がいます。
これは絶対にしてはいけません。
○ シャチハタ
印字された所から離れた場所に押しましょう。
○ のり
のりの中には悪影響を与える物もあります。
使用するなら、デンプン系、CMC系などの水性ノリにしましょう。
○ 革製品
可塑剤などの薬品が使用されているかもしれません。
革の財布に入れる場合は、印字面を内側に二つ折りにするようにしましょう。
○ 化粧品
ハンドクリームや、手に化粧品が付いている場合は注意しましょう。
○ 修正液
○ 消しゴム
○ ゴムマット
○ カーボン紙
文字が薄くなるのを防ぐことはできるのか?
残念ながら、現在の技術では完全に防ぐことはできません。
では、どれぐらい持つのか?
あくまで目安ですが、3~10年と言われています。
使っている紙の種類によって、保存期間が違ってきます。
高級な紙ほど、光、熱、水分、油、アルコール、薬品などの影響を受けないよう作られています。
コンビニやスーパーなどでは、コストの関係で保存期間3~5年程度の紙が使われていると考えておいたほうがいいと思います。
長く印字を持たせる対策
- 湿気の少ない冷暗所で保存。
- 印字面を内側に二つ折りにする。
- スクラップブックにノリで貼って保存。
光、熱、水分、油、アルコール、薬品などから守ることが大切です。
正しい保存方法で、文字が薄くなるのを遅らせることができます。
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消えてしまった時に困らないように
- レシートを重ならないように紙に貼ってコピー。
- スキャナーでパソコンに保存。
- スマホのカメラで保存。
- レシートではなく領収証をもらう。
- 消えたらダメ元でお店に再発行をお願いする。
原本と一緒に、コピーも保存しておけば、とりあえず読めないという場面は回避できます。
薄くて読めなくなったレシートを読む方法
- スキャナーでパソコンに取り込み、画像編集ソフトでコントラストなどを調整することで読める状態にできるかもしれない。
- ブラックライトを当てると読める可能性がある。
どうしても印字内容を確認したい時、試してみましょう。