トラクターで小さい田んぼを耕したあと、クーラントの臭いがするのを感じました。トラクターから降りて調べていると、地面にポタポタとクーラントが落ちてきます。もしかして、ラジエーターホースから漏れてるのかと思ったのですが、オーバーフローホースから落ちているようです。
クーラントが冷えるのを待ち、ラジエーターキャップを開け、中をのぞいてみます。クーラントは減っていますが、大量に吹き出したということではないようです。
さっそく原因を調べ、クーラントが吹き出さないようにしようと思います。
症状
オーバーフローホースからのクーラント吹き出し。
原因
クーラント吹き出しの原因としては、次のようなことが考えられます。1つずつ確認してみた結果、ラジエーターキャップの劣化が1番あやしいと予想しました。
クーラントの入れすぎ
規定量を入れているので、入れすぎということはないと思います。
クーラント交換時のエア抜きが十分でない
1時間ぐらいかけてエア抜きをやっています。古いこともありホースを揉むということはやっていません。クーラント交換後、何度か使用していますが、症状が出たのは今回が初めてです。
ラジエーターキャップの劣化
今のラジエーターキャップは、いつ交換されたものかわかりません。劣化している可能性はあると思います。
排気ガスが冷却水側に漏れてる
ラジエーターキャップを開けた状態でエンジンをかけ、様子を見ました。もし排ガスが漏れてきているのであれば、ボコボコと泡が出てくると考えたからです。エンジンの回転を上げたりしながら30分ぐらい見ていたのですが、泡の出てくる様子は確認できませんでした。
ラジエーターキャップの注文
ラジエーターキャップは、イセキの取扱店で注文することにしました。そこで、自分でトラクターの型式を再確認のため見てみたのですが、ここで少し問題が…。
見た目 TU177
ボディー表記 177
打刻プレート表記 TU175F
エンジン名称 K3D(175・177共通)
所有している取扱説明書 177
シート下の打刻プレートの型式名が、TU175Fとなっています。まぁ総合的に見て177だろうと判断しました。
一応、品番もわかっていたほうがいいかなと思い、調べてみました。
TU175のは無かったのですが、TU145・155・177のパーツリストを見ると「1421-101-313-00」だということがわかりました。(後でこの商品は取り付けできないことが発覚しました)
さっそくイセキ取扱店に行き、トラクターの型式とラジエーターキャップが欲しいと伝えたのですが、受け付けの人がイマイチ理解できないようです。そこで、一応調べておいた品番を伝えると注文することができました。
品番間違い?注文したラジエーターキャップが取り付けできない
「注文していたラジエーターキャップが店に届いた」との連絡があったので、取りに行きました。
家に帰り、注文したものと今取り付けてあるものを見比べてみました。
上から見た写真
下から見た写真
横から見た写真
今のものと全く同じのが届くと思っていたのですが、見た目から全く違っています。それでも使えればいいやと思ってのですが、次の3つの点で使えないことがわかりました。
わたしの注文ミスです。
圧力
購入品 15PSI(ポンド/平方インチ) = 約1.05kg/cm2
使用中 0.9kg/cm2
圧力の高いラジエーターキャップを使用すると、冷却水の循環経路に高い圧力がかかります。ラジエーターホースなど循環経路がダメージを受け、クーラント漏れが発生するかもしれません。メーカーの採用している圧力のものを使用します。
ツメの幅
購入品 21mm
使用中 14mm
下から見た写真を見てもわかりますが、ツメの幅がかなり違います。ラジエーター側の切り欠きのサイズを超えているので、取り付けることができません。
穴を押さえる部分の形
ラジエーターの穴を押さえる部分の形が違います。無理に取り付けようとすると、ラジエーター側も破損するかもしれません。
使えそうな車用ラジエーターキャップを購入
何とかして使えるものを探さないといけないので、ネットで使えそうなラジエーターキャップを探すことに。(取扱店は忙しそうだったので…。)
Amazon、楽天、Yahooと探したのですが、これだというものが見つからず。というか、どれが使えそうかの判断ができない。なかなか見つからず困っていたのですが、とうとう見つけました。
モノタロウで見つけました。ラジエーターキャップが一覧になっているのですが、圧力・ハンドル直径・ 固定用ツメ幅などの記載があり、絞り込みもできるのです。さすが、探している人の気持ちをわかってらっしゃる。すばらしい!
購入したのはこれです。
品番 :R122B
圧力 :0.9kg/cm2(88kpa)
ハンドル直径:59.5mm
ツメ幅 :約14mm
タイプ :四輪車用標準タイプ
圧力・ハンドル直径・ツメ幅を確認のうえ購入しているので、問題なく取り付けできました。次回トラクター使用時、クーラント吹き出しの症状が止まっていたら解決です。