08バイオマスターC2000Sの修理として今まで次の2つのことをやってみました。
その結果、改善はみられたのですが明らかに何かが回転を邪魔してる感覚があります。
原因については最初にリールをバラした段階で分かっていました。
今回はその対策をしてみました。
原因は伸びたフリクションリング
フリクションリングは青いゴム製のリングです。
ぴっちり止まっているはずのフリクションリングが、長年の使用でビロ~ンと伸びてしまい上に浮き上がっています。
スプールを装着すると干渉して回転を邪魔しているようです。
伸びたフリクションリングによる症状
一般的には次のような症状が出ると言われています。
- ハンドルを回すとカタカタ音がする
- ローターに当たって巻きが重くなる
症状を見ても、フリクションリングを新品と交換することで簡単になおりそうです。
修理方法
新品と交換するのが確実なのですが、結構古いリールなので購入するのは無理のようです。
そこで、どんな修理方法があるのか調べてみました。
○ メーカー品の購入
釣具屋で注文することで手に購入することができる。
○ 代用品を使う
ホームセンターなどで売られている同じサイズのパッキンを使用する。
○ 外す
フリクションリングを外して使用する。
近所のホームセンターをのぞいてみたのですが、代用品は見つけることはできませんでした。
フリクションリングを外してしまうという選択しかないのか…?
フリクションリングを外した場合のデメリット
フリクションリングには次のような機能があります。
- ベールを起こした時、ローターの回転に軽くブレーキをかける
- キャステイング時にローターが回転し、オートリターン機構によりベールが返ってしまうのを防ぐ
つまりフリクションリングを外してしまうと、それらの機能が失われてしまうということです。
さすがに「キャスト時にベールが返ってラインブレイク」というのは嫌です。
切って短くしてくっつける作戦(失敗)
どうせ使えないフリクションリングなら、切って短くしてくっつけてみようと試みました。
接着方法
- エポキシ接着剤でくっつける
- ライターで溶かしてくっつける
思いついた2つの接着方法を試してみたのですが、失敗に終わりました。
そして、それ以上の接着方法を思いつくことができずくっつけることを断念しました。
最終対策
最終的にほどこした対策は、「切って短くしてくっつけず取り付ける」です。
作業手順
1、フリクションリングを切って短くする
コツは一気に切ってしまわないこと。何度か取り付けを繰り返しちょうどいい長さになるまで少しずつ短くします。
2、取り付け
白い樹脂パーツでフリクションリングの両端を押さえ込んで固定します。
症状改善と耐久性について
対策後、ワームでのメバル・アジ釣りに3時間x20回以上は使用しました。予想通り回転時の抵抗はフリクションリングが原因だったようで、抵抗なくスムーズな回転になりました。使用時の違和感も全くありません。
耐久性については、1~2回投げたら外れるんじゃないかと心配だったのですが、今のところ1度も外れたことはありません。ちなみにオートリターン機能は使ったことはありません。
ダメ元での対策だったのですが、今の所全く不満もなく回転時の不具合もなおって大満足です。
ただ、他の人におすすめできるような内容ではないですね。
これにて08バイオマスターC2000Sの修理は完結です。