◯ リール本体から異音がし始めた。
◯ 巻き心地も何か変。
そんな症状が出始めたシマノ08バイオマスターC2000S。
リールメンテナンスの練習も兼ね、自分で修理を始めることにしたのですが…。
今回は、リール本体に使われているボールベアリングの交換をしてみました。
現在の状況
- リール本体からシュルシュルという音がする
- ハンドルが少し重い
前回はリールを分解し洗浄後にグリスやオイルを塗って直るか試しました。
結果は、残念ながら症状は改善されませんでした。
しかし、リールの分解・組み立ては、とてもいい経験になったと思います。
他にできることは…。
古いリールなので、手に入れられる部品が限られています。
そんな中、確実に手に入れられるボールベアリングを交換することにしました。
「シュルシュル」「シャーシャー」「サーサー」という音は、ベアリングが原因になってることが多いようなので期待大です。
どこに使われているボールベアリングを交換するか
08バイオマスターC2000Sには全部で5個のボールベアリングが使用されています。リールと一緒に入っていた分解図を見れば、どこに入っているのかが分かります。
目的は本体からの音を消すことなので、本体に使われている下の3ヶ所を交換します。
- ピニオンギヤ(前)
- マスターギヤ(右)
- マスターギヤ(左)
ミネベアのボールベアリングを使用
リールに使用するボールベアリングは、一般的に次の3つのうちから購入するのがいいと言われています。
- リールメーカー
- リールチューニングパーツ店
- ネットでミネベアのボールベアリング
12年前のリールに使用するものなので、1番安いミネベアのボールベアリングをネットで購入しました。安いといっても品質はかなりいいらしいです。
ちなみに今回購入した08バイオマスターC2000S用のボールベアリングは下の3つです。リールの機種によってサイズは違うので、ちゃんと調べて購入する必要があります。
ピニオンギヤ(前)…1370ZZ(外径13mm x 内径7mm x 幅4mm)
マスターギヤ(右)…1170ZZ(外径11mm x 内径7mm x 幅3mm)
マスターギヤ(左)…1370ZZ(外径13mm x 内径7mm x 幅4mm)
送料無料になるよう、他のリール用とかのもまとめて購入しました。
交換作業
ボールベアリングの交換にはリールの分解が必要になります。つい先日分解したばかりなので、作業はスムーズに進みました。
ボールベアリングの洗浄
新品のボールベアリングには、すでにグリスが入れられているようです。なので、洗浄せずオイルを少し注して使用しても問題無いようです。
しかし、自分の好きなグリスやオイルを使いたい場合、全て洗い流した上でグリスやオイルを入れることになります。
今回はいろいろ経験しておきたいので、洗浄作業もやってみました。
ピニオンギヤ(前)のボールベアリング交換
ここまでリールを分解します。
真ん中の金色の部品がピニオンギヤです。ピニオンギヤをつかみ、上にゆっくり引き抜くとボールベアリングを取り出すことができます。
真ん中に写っているのが、ピニオンギヤのボールベアリングです。
ここには、グリスを詰めたボールベアリングを入れました。
マスターギヤ(左右)のボールベアリング交換
ここまで分解します。
左右本体の真ん中に開いてる穴に入っているのが、マスターギヤのボールベアリングです。外側からマイナスドライバーなどで優しく押すと外れます。
ここは、グリスを使わずオイルのみのボールベアリングを入れました。
12年間使われたボールベアリング
これが元々入っていたボールベアリングです。
見た感じはサビも無くきれいな状態です。手の上を転がしたかぎりでは、変な引っ掛かりもなくスルスル回っているようです。
今までお疲れ様でした。
異音・ハンドルの重さは解消されたのか
シャーシャーという音はかなり小さくなりました。ほぼ聞こえないと言ってもいいレベルです。やはり原因はボールベアリングの音が大部分だったようです。
巻き心地に関しては、かなり良くなっているはずです。実際は、たまーに感じる「ゴロゴロ」「カタッ」というかすかな振動が、回転の良さを感じる前に邪魔してるようです。このあたりシム調整で何とかなればいいなと思っています。
巻き心地を邪魔している原因は、他にもあります。明らかに何かが回転の邪魔をしています。これに関しては、何が悪さをしているのか分かっています。次回対策をする予定です。